【宅配お悩み相談室】身に覚えがない荷物はどうすれば?自分の目で確認してください!
身に覚えがない荷物が届いたら…
宅配便で取り扱う荷物個数は、ここ数年で右肩上がりに急増しています。
それだけインターネットショッピングが当たり前となり、それを利用する人が増えているということですね。
もちろん自分で購入した商品が自宅に届くのであれば問題はありません。
今回お話させていただくのは「身に覚えがない荷物」が届いた場合です。
もしも身に覚えがない荷物が自宅に届いたら、皆さんはどうしますか?
ただの自分の勘違いなのか?
忘れてしまっているだけなのか?
それとも「送り付け詐欺」なのか?
その真相はわかりませんが、この仕事を長く続けていると、このような状況に遭遇することは少なくありません。
そんな時ドライバーは何を思うのか?今回はお話していこうと思います。
まずは「身に覚えがない荷物が届いた時のNG行為」からいきましょう。
インターホン越しの質問攻めはNG
まず大前提としてお伝えしておきたいのが、我々は荷物の中身や詳細についてまったく把握しておりません。
よほど「特殊な荷物」であれば話は別ですが、営業所から荷物を持ち出す際にいちいち中身が何だとか荷物の詳細を確認したりすることはないのです。
だからインターホン越しや玄関のドア越しにいろいろと質問をされても、基本的にはよくわかってはいません。
まずはそれを踏まえた上で、今回のお話を進めていきたいと思います。
荷物の配達で一番最初にすることは、インターホンを鳴らすことです。
我々はまず第一声でかならず「宅配業者」であることを名乗ります。
ほとんどのお客様はこの時点で玄関まで出てきてくれるのですが、面倒なお客様はもうこの時点から我々ドライバーに「質問攻め」をしてきます。
まあたしかに今はいろいろと物騒な世の中ですから、心配になったり不安になったりする気持ちもわかります。
つい先日も強盗事件がありましたね。
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ただ先ほども言ったように、我々はお客様の荷物の「中身」や「詳細」についてはいちいち把握しておりません。
荷物についてアレコレいろいろと聞かれても、荷物に貼ってある「伝票」に書いてある情報がすべてなのです。
「どこから来てるんですか?」
「誰からきてるんですか?」
「中身はナンですか?」
「大きいですか?」
「小さいですか?」
インターホン越しにいろいろと質問をされても、ただ荷物に貼ってある伝票をみながらお答えするだけなんです。
「自分の目で荷物を見れば一目瞭然なのに…」と思わざるを得ません。
別にドアを全開にする必要はありませんし、チェーン越しでも構いません。
とにかく「必ず自分の目で」荷物を確認し、どうするか判断していただきたいというのが正直な気持ちです。
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「じゃあ返品します」「ちょっと待って!」
タチの悪いパターンはまだ続きます。
さんざんインターホン越しに質問攻めをしておいて「心当たりがないんですけど…」なんていうお客様です。
いや、まあ百歩譲って本当にまったく「心当たりがない」というのであれば、別にそれはそれで構いません。
稀にそういうこともあります。
でもタチが悪いのはその後です。
どうしても心当たりがないというので「では返品しておきますね」とお伝えすると「あ、あ、ちょ、ちょっと待ってください!」なんて言って結局ダッシュで玄関まで出てくるのです。
しかもそういうお客様に限って荷物を見た瞬間に自分が頼んだ荷物だと気づき、なんの悪気もなく「この荷物は受け取ります!」なんて言うのです。
「えええ???今までインターホン越しで繰り返したアノやりとりは何だったの???」なんて思いますよね?
「それだったら最初から荷物を見に来ればよかったじゃん…」なんて思わずにはいられませんよね??????
僕の経験から言わせていただくと、お客様にまったく「心当たりがない荷物」が届くことはほぼありません。
だって荷物ひとつひとつには「依頼人の意思」が込められてますから。
例えば「注文した覚えのない商品が届いた!」なんていうパターンの場合、自動的に「定期購入」になっているということは考えられませんか?
もしくは「初回」無料お試しセットなどを利用したときに、ちゃんと契約内容を隅から隅まで読みましたか?
お客様自身による「記憶違い」というのは実際問題けっこう多いのです。
はるか昔から「火のない所に煙はたたない」なんて言いますからね。
インターホン越しに我々ドライバーをアレコレ疑う前に、まずは過去の自分を疑ってみてはいかがでしょうか?
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心当たりのない荷物が届いたときの対処法
では最後に「心当たりのない荷物が届いたときの対処法」をご紹介します。
これはもう先ほどから述べている通り「かならず自分の目で荷物と伝票の確認をする」ということですね。
自分の目でちゃんと確認した上で「荷物を受け取る」のか「受取拒否する」のかを判断するようにして下さい。
耳から入ってくる情報よりも、目で見た情報のほうがより安全で確実です。
もし本当に心当たりがないのであれば、深く考える必要はありません。
その場で「受け取り拒否でお願いします」とお伝えしていただければ、あとは我々の方で返送しておきますので。
もちろんお金を請求したりはしませんし、サインを求めたりもしません。
なにも難しいことはありませんよね。
だからもし心当たりのない荷物が届いたら、ドアの隙間からでも構わないので必ず自分の目で確認してください!
インターホン越しにさんざんご依頼人の名前や住所や品名を聞いてきて「ちょっと心当たりがないんですけど…」と言うから「じゃあ返品しときます」と言って持ち帰ろうとすると「ちょ、ちょっと待ってください!」と慌てて玄関に出てきて荷物を確認し「あーコレか!受け取ります!」というお客様多い。
— ひろい (@hiroyzero) October 30, 2020
まとめ
というわけでまとめです。
今回の記事で僕がお伝えしたかったことはズバリ「自分の目で荷物を確認してください!」ということです。
宅配便は過去に「送り付け詐欺」や「オレオレ詐欺」などの犯罪に利用されたことがあったのは事実です。
もしかすると今も我々の知らないところで利用されている可能性は、けしてゼロとは言い切れないでしょう。
だからこそ、だからこそ自分の目でしっかりと善悪を判断していかなければいけないのではないでしょうか?
心当たりのない荷物が届いたら、ドアの隙間からでも構わないので「必ず自分の目で」確認をしてください!
それでは今回はこのへんで。
最後までお読みくださり、ありがとうございました!
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