【宅配雑学】非対面配達のメリットとデメリット!現役ドライバーが非対面をお薦めする理由!

非対面配達とは?

最近は「コロナウイルス」の影響もあり「非対面配達」や「置き配」という言葉を耳にする機会が増えました。

非対面配達とは文字通り「宅配業者がお客様と対面することなく荷物をお届けするサービス」のことです。

その方法として「置き配」や「宅配ロッカーへの配達」または「宅配ボックスへの配達」などがあります。

非対面配達のうち「置き配」や「宅配ボックス」は最初からお客様が不在であることを想定したサービスです。

最近ではそれ以外にも、玄関のドア越しに「荷物を置いておいてください」と言われるケースが増えました。

コロナのおかげで一気に広まった感のある非対面配達ですが、もちろんメリットもあればデメリットもあります。

ただ現役ドライバーの個人的な意見としては、今後も非対面配達はますます増えていくだろうと思います。

それだけメリットが多いからです。

今回はそんな新サービス「非対面配達」について考察していきます。

非対面配達のメリット

ではまず「非対面配達」のメリットからみていくことにしましょう。

今回は「お客様」と「宅配業者」のそれぞれの面から考えていきます。

まずは「お客様」のメリットです。

お客様のメリット

ウイルス感染の予防

サインまたは押印の必要がない

どんな格好をしていても基本的にOK

態度が気に入らない配達員でも会わなくて済む

配達員の「ニオイ」も気にならない

まず最初にあげられるのはもちろん「ウイルス感染の予防」です。

非対面配達であれば宅配業者と接触することは100パーセントないので、ウイルスをもらう心配はありません。

サインや押印をする必要がないため、配達票やペンなどによる「間接的な」感染予防にも繋がります。

さらに言えば玄関のドアを開けることすらないので、家の中でどんな格好をしていようが全く問題ありません。

たとえどんなにムカつく大嫌いなドライバーが来ても、面と向かって顔を見なくて済むのは有難いですね。

もちろん夏場などにおける配達員の汗やニオイすらも気になりません。

では次に宅配業者のメリットです。

宅配業者のメリット

ウイルス感染の予防

サイン押印を待つ必要がない

お客さまの見た目に気を使う必要がない

クレーマー様とも顔を合わせないで済む

自分の「ニオイ」を気にしなくてもよい

ザッとみた内容は「お客様側のメリット」と非常に酷似しています。

これは簡単に言うと「お客様がイヤだなあと思うことはコチラだってイヤだよなあ」っていうことですね。

これぞまさに人間関係の縮図です。

では「デメリット」にいきましょう。

【宅配雑学】すっぴんでも安全に荷物を受け取る方法!現役ドライバーが語る、ドア越しの置き配指定!

非対面配達のデメリット

こちらも「お客様」と「宅配業者」のそれぞれの面でみていきます。

というわけで「お客様のデメリット」を考えてみたのですが…デメリットはほとんど思いつきませんでした。

とはいってもどこか嘘くさいので、一般的に予想される「心配」のタネを少しだけ掘り下げてみましょう。

お客様のデメリット

外に置いた荷物が盗まれないか心配

荷物が破損していたら保証してもらえるのか心配

まず一瞬とはいえ玄関先に荷物が置かれることによる「盗難の心配」ですが、これはそれほど問題ありません。

なぜなら一度インターホン越しに直接宅配業者とやりとりをしているため、いつ荷物が置かれたかは明白です。(置き配を指定した場合はハッキリとした配達時間まではわかりません)

基本的にドライバーはすぐに次の配達先に向かってしまうため、数十秒もすればドアの外には誰もいません。

たとえお客様がパンツ1枚ブラジャー1枚だったとしても、数分後には安心してお荷物をお取りいただけます。

また「もし受け取った荷物に破損や損傷があったらどうしよう…」という不安もあるかとは思いますが、あきらかな破損や損傷は業者に連絡すれば然るべき対応をしてくれます。

荷物の破損や損傷については、ドライバーから手渡しで受け取ったかどうかはあまり重要ではありません。

実際のところ、外損がまったくなくても開封してみたら破損や損傷があったなんてケースは多いです。

それほど心配する必要はありません。

では「業者側」のデメリットは?

じつを言うとコチラもあまり思い浮かばないのですが、実際にあった珍しいケースを一件ご紹介しておきます。

お客様からドア越しに「非対面配達」をお願いされたとき、まず我々が確認するのは「お客様のお名前」です。

ドライバー「○○様でお間違いないでしょうか?」

お客様「はい、間違いありません」

この「やりとり」をしてお客様の荷物であることが確認できなければ、我々は荷物を置くことができないのです。

事件のあったその日もいつも通り確認はしたのですが、しばらくしてからコールセンターに苦情が入りました。

その内容はというと「自分とはまったく関係のない人の荷物を玄関先に置いていかれた」というものです。

急いで現場に戻って確認をしたところ、マンション名と部屋番号は一緒でしたが住所が全然違うところでした。

勝手な自分の思い込みで、伝票に記載されているマンション名だけを見て住所を確認しなかった自分のミスです。

でもちゃんと名前の確認はしたはずなのに…と思っていたら、たまたまその部屋の住人が受取人と同じ苗字だったというオチでした。(本来であればフルネームでの確認が必須です)

まあ過去にはそんな事もありました。

これはデメリットかもしれませんね。

ただ基本的には、非対面配達は「メリットのほうが圧倒的に多い」ということを覚えておいてください。

【宅配お悩み相談室】サインや印鑑は必要ですか?現役ドライバーの解答、それは各業者次第です!

まとめ

というわけでまとめです。

僕の本音としては「非対面配達をガンガン利用してください」です。

今回の記事を書くにあたり今一度メリットとデメリットを考察してみましたが、やっぱりお客様にとっては非常にメリットが多く、デメリットはほとんど見当たらないサービスです。

今の時代ありとあらゆる場所に防犯カメラがありますし、もし盗まれたとしても犯人はすぐに捕まるでしょう。

それにもし荷物が破損していたとしても、非対面配達だからと言って泣き寝入りする必要はまったくありません。

荷物を開封して破損や損傷に気がついたら、速やかに配達してくれた宅配業者に連絡するようにしましょう。

よほど悪質でどこの馬の骨ともわからない業者でない限り、しっかりと保証や対応などをしてくれるはずです。

だからそれほど心配なさらず非対面配達をガンガン利用してくださいね。

それでは今回はこのへんで。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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