【宅配雑学】ネットショッピングが生んだモンスター!現役ドライバーの嘆き、日本の将来が心配だ!

ネットショッピングが生んだモンスター

この仕事を長く続けていると、本当にいろいろなお客様に遭遇します。

この仕事に就く前は、そんなお客様がいるとは想像もしませんでした。

決して表には出ない内輪話です。

本当に本当にいろいろなお客様がいらっしゃるため、さすがに一人一人をご紹介していくわけにはいきません。

というわけで今回はその中の一人「ネットショッピングが生んだモンスター」をご紹介したいと思います。

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ネットショッピングの歴史

とその前に、まずは「ネットショッピング」の歴史からみていきましょう。

いわゆるネットショッピングというのは別名「通信販売(通販)」です。

通信販売とは「小売業態の無店舗販売で、店舗ではなくメディアを利用して商品を展示し、消費者から通信手段で注文を受けて販売する方法」です。

ではここで「通信販売」特有のいくつかのポイントをみていきましょう。

実際の商品を見ることはできない

誰とも顔を合わすことがない

ネットなら会話すらすることもない

その場でお金を払う必要がない

注文はほぼ誰にでもできる

商品をもってくるのは「委託業者」である

今となっては「当たり前」となりつつあるこのサービスですが、その始まりは1990年代の後半まで遡ります。

マイクロソフトが「Windows」を発売したのは1995年のことでした。

この頃から少しずつ一般家庭にもインターネットが普及し始め、家電量販店や大手メーカーは次々とインターネットビジネスに参入していきました。

これが「通信販売」の始まりです。

ちなみにアメリカで「yahoo」が設立され、さらに「Amazon」がサービスを開始したのもこの年になります。

ただし「通販」をこれほどまでに一気に加速したのは、やはり「スマートホン」による影響が大きいでしょう。

今は世界中どこにいようとも、スマホさえあれば「ネットショッピング」ができてしまう時代なのですから。

ちなみに「スマホ」が本格的に普及し始めたのは、2010年から2015年のあたりといわれています。

ここ数年で「時代」が一気に加速したというのも、十分納得できますね。

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時代が生んだモンスター

というわけで本題に戻りましょう。

今回ご紹介する「ネットショッピングの生んだモンスター」とは、いったいどのような人物なのでしょうか?

結論から言うと「お金を払う意思もないのに次から次へと商品を注文し、返品を繰り返すお客様」のことです。

と言われても「本当にそんな人いるの?」なんて思いますよね?

「そんなことしたら二度と通販が利用できなくなるんじゃないの?」なんて思う方もいるかもしれません。

でも現実問題として、こういったお客様は日本各地に存在しています。

しかも我々宅配業者のあいだでは、実はそれほど珍しい「お客様」でもないというのが正直なところです。

僕の所属している営業所の中だけでも、各コースに一人ぐらいはそういうお客様がいるのではないでしょうか?

ではなぜそんなことが可能なのか?

それを可能にしている「仕組み」と「目的」についてみていきましょう。

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ストレス発散?嫌がらせ?

ではなぜ「ネットショッピングの生んだモンスター」たちはこんなことを繰り返すのか?考えていきましょう。

この件に関してはもちろん本人に確認をとったわけではないので、これが正解なのかどうかはわかりません。

あくまでも僕個人の考える「推察」であることはご了承ください。

さてその「仕組み」や「目的」を考察する上で重要になるのが、先ほど述べたいくつかのポイントになります。

それをひとつずつ紐解いていくことによって、これらの「悪質行為」が成り立ってしまう理由が見えてきます。

では先ほどのポイントを、ひとつずつ紐解きながら見ていましょう。

実際の商品を見ることはできない

→→→返品の言い訳になる

誰とも顔を合わすことがない

→→→罪悪感がなくなる

ネットなら会話すらすることもない

→→→罪悪感がなくなる

その場でお金を払う必要がない

→→→お金がなくても注文できる

注文はほぼ誰にでもできる

→→→過去になにがあろうと関係ない

商品をもってくるのは「委託業者」

→→→配達業者に注文拒否等の権限はない

最後のポイントについての補足ですが、我々は依頼主から配達を依頼されている「委託業者」なので、返品等の判断をすることはできません。

だからいくらその行為が頭にきても「なんでこんなことするのですか?」とは口が裂けても言えないわけです。

いかがでしょうか?

これこそが僕が「ネットショッピングが生んだモンスター」と表現させていただいたおもな理由となります。

実際の店舗での販売であれば、これらの行為はありえないということはご理解いただけましたでしょうか?

これらを踏まえて、続いてはその「目的」について考えてみましょう。

とはいっても「ストレス発散」もしくはただの「嫌がらせ」ですよね?

ストレス発散の「定番」といえば「たくさん買い物をする」ですから。

実際にお金を持っていなくても、ネットショッピングならいくらでも「買い物」ができてしまうわけです。

少しでも気に入ったものがあれば、後も先も考えずにその場ですぐに注文をしてしまえば良いのですから…。

誰にも咎められるわけでもないし、荷物がきたら「受取辞退」をして返品すれば痛くもかゆくもありません。

普通の感覚であればちょっと考えられませんが、こういうお客様が実際に実在するのが今という時代なのです。

まとめ

というわけでまとめです。

今回は「ネットショッピングが生んだモンスター」について、できるかぎりわかりやすく記事にしてみました。

残念ながら現在「このようなお客様」の「このような行為」を100パーセント未然に防ぐことはできません。

そのお客様宛ての荷物が届くたびに、我々宅配業者は無駄な配達をしなければならないというのが現状です。

とはいえどこの業界にもこのようなお客様はいるのではないでしょうか?

これはこれと割り切るしかないのでしょうけれど、やっぱりどうしても日本の将来が不安になりますよね…。

 

最後までお読みくださり、ありがとうございました!

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