【宅配業者の告白】ゴミ屋敷ってホントにあるの?隠れゴミ屋敷はめちゃくちゃあります!

ゴミ屋敷は実在するの?

荷物の受け渡しは「玄関」です。

我々がお客様の家の中までお邪魔することなんてほとんどありません。

だからお客様との接点と言えば、この玄関先での数秒間だけです。

ただ長い間この仕事を続けていると、その数秒間だけで「ヤバい家」がなんとなくわかります。

別に部屋の中を覗くつもりなんてありませんが、ニオイや雰囲気からなんとなく感づいてしまうのです。

今回はそんな過去の経験の中から、特に印象に残っている「ゴミ屋敷の住人」をご紹介したいと思います。

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とあるゴミ屋敷の住人

その日もいつものようにインターホンを鳴らし「宅配便でーす」と言ってお客様を待っていました。

するとお部屋の中から「はーい」という声が聞こえたので、そのままお客様をお待ちしていたのです。

しばらくすると突然、何かが落ちたような「ドーンッ!」という大きな音が中から聞こえてきました。

その後「バキッ!」という何かを踏みつぶしたような音が聞こえて、すぐに「グシャッ!」という何かを圧縮したような音が聞こえました。

「バキッ」「グシャッ」「バキッ」「グシャッ」がしばらく続き、やっと玄関のドアが開きました。

玄関が開いてまず最初に目に飛び込んだのは、脱ぎ散らかした靴の上に散らばる「不在票」の山でした。

あきらかに連絡をしていないであろう「不在票」が、数えきれないほど玄関先に落ちていたのです。

その時点ですぐに「こりゃヤバい系かも」とは思ったものの、荷物を捨てて逃げるわけにもいきません。

まずはお名前の確認です。

お名前に間違いがないことを確認し、サインをお願いしました。

そしてお客様がサインをしている間に再び足元に目をやると、ペットボトルやゴミ袋やらがグチャグチャに転がっていることがわかりました。

もちろん床面は一切見えず、まさに足の踏み場もないような状態です。

そのまま視線を部屋の中に向けると、このゴミ山が部屋の中まで続いていることがわかりました。

先ほどの「バキッ」「グシャッ」という音は、お客様がゴミ山を踏みつぶして歩く音だったのです。

そう考えると最初に聞こえた「ドーン」という音は、お客様がベッドから落っこちたのでしょう…。

サインをいただく数秒間でこの状況を把握した僕は、サインをもらってダッシュでその場を去りました。

それはまさにテレビでみる「ゴミ屋敷」そのものだったのです。

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ゴミ屋敷は実在する

こういった汚部屋はテレビの中だけではなく、自分の目で見ないと信じられないかもしれません。

僕も実際に遭遇するまでは、テレビの話だろうと半信半疑でした。

ただ実際の汚部屋はもう散らかってるというレベルではありません。

家の中でペットボトルやゴミ袋がそれは幾十にも積み重なり、不用品の地層を作りあげているのです。

文字通り「ゴミ屋敷」なわけです。

そしてこの仕事をしていると、かなり高確率でゴミ屋敷に遭遇します。(もちろん地域差はありますが)

しかも我々の仕事というのは、そのお客様のところへ一度お伺いして終わりというわけではありません。

そういうお客様はけっこうな頻度でネットショッピングをしたり、実家から荷物が送られてくるのです。

だからお客様がそういうお客様だとわかっても、我々は何度もそのお宅に伺わなければなりません。

それにしても、なぜこのようなお客様が急激に増えたのでしょうか?

続いてはゴミ屋敷の特徴です。

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ゴミ屋敷の住人の特徴

ほとんどが一人暮らし

まずは一人暮らしが多いです。

やはり意識する「同居人」がいないということが、大きな要因のひとつとなっているのかもしれません。

全体的に若い人が多い

そしてこれも圧倒的に、年齢の若い人が多いなあという印象です。

パッと頭に思い浮かぶお客様は、やっぱりみなさんお若いです。

男女比率は五分五分

男女比率に関しては五分五分か、もしくは女性の方が多いかもしれません。(個人的にはそう思います)

外ではキレイな格好をして見た目も佇まいもキレイな女性が、実はゴミ屋敷の住人なんてことはザラです。

若くてきれいだからと言って、淡い期待を抱くのはやめましょう。

趣味がマニアック

趣味がマニアックな人も多いです。

いやでも目に入る荷物の中には「パッと見では何のことだかわからない」ものがたくさんあります。

部屋の中がジメジメしている

またゴミ屋敷の住人は、かなりネットショッピングを利用します。

そうすると必然的に外出することも少なくなり、お部屋の中の空気はつねにジメジメしています。

換気はほぼしないのでしょう。

なぜか宅配業者に対して用心深い

これは特に若い女性ですが、荷物の配達時にドアをほんの少ししか開けてくれない人が多いです。

まあ防犯というのもわかるのですが、あんな狭いスキマから荷物を確認したり受取るのは厳しいです。

できるだけ部屋の中を見せたくないのかもしれませんが、お客様に興味はないのでご安心ください。

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まとめ

というわけでまとめです。

「ゴミ屋敷は実在します!」

ゴミ屋敷というかゴミ部屋ですね。

そして住人はまず見抜けません!

現代は隣人との関わりあいはほぼありませんし、たまに顔を合わせても軽くあいさつをするぐらいです。

もしその住人が小綺麗な格好をしていたり愛想が良かったりしたら、これはもう絶対にわかりません。

もしかしたらあなたの隣人も、もしかしたらあなた自身も、ゴミ屋敷の住人なのかもしれません…。 

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