【宅配業者の自己防衛】当たり屋にはご用心?クルマに乗るならドラレコは必需品です!
当たり屋に気をつけろ!
皆さんは「当たり屋」という言葉を聞いたことはありますか?
ほんの数年前「大手の宅配業者が日本各地で当たり屋から狙われている」なんていう都市伝説がありました。
もちろん真相はわかりませんが、僕がその会社に入ってからも、不可解な交通事故は後を絶ちませんでした。
もちろんクルマを使う仕事をしていれば、事故というのはつきものです。
とはいえもちろん、事故を起こそうとして起こすドライバーなどいません。
我々ドライバーがもし万が一事故などを起こした場合、給料の面でも仕事の面でも大きな痛手を負います。
最悪「自損事故」ならまだ良いですが、相手がいる事故などを起こしてしまったらもう目も当てられません。
それほど事故は悲惨なものです。
にもかかわらず、当たり屋に狙われるのは何故なのでしょうか?
今回は当たり屋についてのお話です。
当たり屋とは?
まずは当たり屋についての説明です。
当たり屋とは「交通事故を装いわざと車に接触してくる人」のことです。
もちろん本人は危険な行為と認識していますが、不当に医療費や慰謝料を請求するためこのような行為をします。
というのも交通事故の示談金というのは基本的に保険会社から支払われるため、保険に加入していない無保険車でもない限り、お金を回収できる可能性が非常に高いと考えられるのです。
他国の動画ではありますが、とてもわかりやすい動画を見つけました。
約50秒の短い動画ですが、字幕もついているのでぜひご覧ください。
簡単に言えば、自作自演で保険金をふんだくろうとする犯罪行為です。
動画を見ていただくとわかりますが、これは明らかにおかしいですよね。
いきなりバイクでバックをしてきた挙句、バイクを車にぶつけたあと車に向かって飛んでくるのですから。
しかもその一部始終をしっかりとカメラで撮影している仲間がいるという、なんとも奇妙なお話なわけです。
こんなの普通におかしいですよね?
でもそれってクルマ側のカメラですべてが映っているからなんです。
これがもしクルマ側からの映像がない状態で警察を呼んだとなると…
警察はドライバーとこの当たり屋、どちらを信用するのでしょうか?
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交通弱者の保護
免許を所有している人には当たり前の話ですが、ひと昔前まではクルマと自転車で事故が起きた場合、クルマのほうが罪が重くなる傾向にありました。
もし自転車と歩行者で事故があれば、歩行者よりも自転車のほうが罪が重くなる傾向だったわけです。
これがいわゆる「交通弱者の保護」といわれるもので、道路上における力関係を反映した暗黙のルールでした。
今は「あおり運転」や「ながら運転」の影響もあり、カメラを車載しているクルマが本当に増えました。
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ただひと昔前までは、カメラを車載しているクルマはそれほど一般的ではなく、けして多くはありませんでした。
車載用のカメラと言えば、なんとなく高額なイメージでしたからね。
だからもし「事故が起きた」としても、上の動画のようなクルマ側からの証拠は何ひとつなかったわけです。
望む望まないに関わらず、事故が起きればもちろん「警察」を呼びます。
そして当事者同士がそれぞれ別々に、警察に事情聴取をされるでしょう。
そのときベースとなっていたのが「交通弱者の保護」だったわけです。
どちらが本当に悪かったのかはともかく、まずは「クルマが悪いのでは?」「歩行者(自転車)は悪くないのでは?」という図式がなんとなく出来上がってしまうというわけです。
この心理を巧みに利用していたのがこの「当たり屋」というわけですね。
ではなぜ数ある輸送会社の中で「大手宅配業者」が狙われたのでしょうか?
次の項で考察していきましょう。
結局この世は金なのか?
とりあえずここまでで、当たり屋と呼ばれる人間が存在していたということは理解していただけたと思います。
ではなぜ彼らは「大手の宅配業者」を集中的に狙っていたのでしょうか?
これはあくまで予想ですが、特に「宅配」を狙ったわけではないでしょう。
ただ全国的な規模で考えた時に、やはり「宅配便」のトラックは絶対数が多かったというのは間違いありません。
さらに大手の宅配業者であれば、お金をたんまり持っているはずです。
なにはともあれお金のないところからお金は引っ張れませんからね。
そして大手の宅配業者ともなれば「企業イメージ」を非常に大切にします。
なにか不祥事や事故などが起きれば、できれば公にはしたくありません。
だから悪い言い方をすれば不祥事や事故は可能な限り隠蔽したいわけです。
そしてこれは僕の個人的な憶測ですが、実はそのような前例を過去に作ってしまったのではないでしょうか?
だからこそ「この会社はカモだ」なんて思われたのではないかと思います。
結局この世は金なのか?
否定するつもりはありません。
ひとつだけ確実なのは、隠蔽体質はそう簡単に抜けないということです。
火のないところに煙は立ちません。
もちろん真相がどうだったのかはわかりませんが、こればっかりは確実にシロとも言い切れないと思います。
https://twitter.com/hiroyzero/status/1362329893455892482?s=21
もし当たり屋に遭遇したら…
ではもし当たり屋に遭遇してしまったら、どうすればよいのでしょうか?
すでにお気づきの方もいるとは思いますが、これについては現在それほど心配する必要はないかと思います。
なぜなら先ほども述べたように、現在ではほとんどのクルマに車載カメラがすでに搭載されているからです。
我々大手の宅配ドライバーの場合は、車外のみならず車内すらもバッチリ撮影されていますからね。(我々ドライバーにプライバシーはありません)
もちろん大手に所属していなくても、クルマを使って仕事をしている人であれば車載カメラは必需品でしょう。
いつどこで「あおり運転」に遭遇するかわかりませんし、それこそ事故に遭った時に自分を守ってくれるのは「映像」という確かな証拠だけです。
仕事でもプライベートでも、いまだにクルマにカメラを積んでいない方は今すぐ購入することをオススメします。
自分の身を守るのは自分です。
どれだけ自分が気をつけていても、事故を100%防ぐことはできません!
自分の身を守るためにも、大切な家族を守るためにも、今すぐクルマに車載カメラを取り付けましょう。
まとめ
というわけでまとめです。
今回は当たり屋のお話でした。
昔ながらの当たり屋というのは、現在ほとんど存在しないと思います。
理由としては前述したとおりですね。
まあなにはともあれ、とにかく交通事故には本当に気をつけましょう!
先ほども言ったように、どれだけ自分が気をつけていたとしても事故を100%防ぐことはできませんから。
事故が起きたときに重要なのは、自分の身を守ってくれる「映像」です。
まだ準備ができていない人は今すぐにでもご用意ください。
最後までお読みくださり、ありがとうございました!
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