【宅配業者の嘆き】我々は両替機ではありません!現役ドライバーの怒り、すぐに一万円札を出すのはやめてください!

我々は両替機ではありません!

通販サイトで購入された商品のほとんどは、宅配便の営業所に到着した時点ですでに「決済が完了」しています。

とは言え「未決済」で送られてくる商品も、けして少なくはありません。

それがいわゆる「代金引換」または「代引き」と呼ばれる商品です。

この商品は「宅配業者が販売店の代わりに、商品のお届けと同時に商品代金を収集する」というものです。

中にはクレジットカードや電子マネーを使う方もいますが、まだまだ現金払いのお客様が圧倒的に多いです。

なぜなら代引きを利用するお客様の多くは、何らかの理由でクレジットカードを持っていないからですね。

だから「代引き商品」の配達時には、どうしても「金銭のやりとり」が発生してしまうというわけです。

そんな代引きの配達で、絶対に避けられないのが「つり銭問題」です。

この問題については過去にくわしく説明させていただいておりますので、よろしければソチラもご覧ください。

【宅配雑学】代引きのメリットとデメリット!現役ドライバーの叫び、つり銭は期待しないでください!

それらを踏まえて今回ご紹介させていただくのは「代金支払い時にわざわざ両替をしようとするお客様」です。

もう少し詳しく見ていきましょう。

とりあえず一万円札を出してくるお客様へ

たとえばもし商品の代金が「2860円」だったとしたら、皆さんは一体どのようにお支払いをしますか?

実は代引きを利用されるお客様で多いのが、金額も聞かずに「とりあえず一万円札」を出してくるお客様です。

これが我々を悩ませるわけです。

我々はもちろんお釣りを用意して配達にいくわけですが、多額のお金を持ち歩いているわけではありません。

ましてや代引きの商品の配達は、けして1件や2件ではないのです。

配達を続けていれば「千円札」が足りなくなってしまったり「百円玉」や「十円玉」が足りなくなってしまったりなんてことがよくあるわけです。

もし代引きを利用するお客様が全員「とりあえず一万円札」を出してきたら、あっという間にパンクします。

さらにタチが悪いのが、そういうお客様に限って実は千円札や小銭をたんまり持っていたりするわけです。

当たり前のように一万円札をだしてきたお客様に「申し訳ありません、今千円札を切らしておりまして…」なんて言うと、すぐに財布を開いて「千円札を3枚」出してくれたりするのです。

そうなると「え…?それ最初から出せば良くない?」と思いますよね。

まあそういったお客様に悪気があるのかどうかなんてことはわかりません。

ただお互いのためにも、できればお釣りは少なくしていただきたいのです。

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代引きはお店側のリスクが高い

一般的なネットショッピングにおいてはまずお客様が注文を確定し、決済が完了してから荷物が発送されます。

ただ代引きやコレクトの商品は、お客様の注文が確定したのち「未決済」のまま荷物が発送されるのです。

まだ支払いも終わっていないのに「代金を払ってくれるだろう」という前提で荷物が送られてくるのです。

これって実はスゴくないですか?

だって基本的にはオンラインでのやりとりだけですから、お店側はお客様がどんな人なのかもわかりません。

これが実際の店舗で接客しているのであれば、あきらかに「怪しい」お客様とかはやっぱり警戒しますよね。

もちろんお金を払ってないお客様に前もって商品を渡したりはしません。

でもネットショッピングでは、そういった「警戒」ができないわけです。

そのお客様の「見た目」が怪しいか怪しくないかなんてわかるわけがないし、それ以前に本当にお客様がその商品を購入する意思があったのかどうかすらもわからないわけですから…。

代引きという方法は、お店側のリスクが非常に高いというわけですね。

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暗算は得意ですか?

ところでいきなり話が変わりますが、皆さんは「暗算」は得意ですか?

僕はあまり得意な方ではありませんでしたが、仕事である程度の計算は1分以内にできるようになりました。

配達に行くとたまにいるのが「スーパーやコンビニで買い物する時の感覚でお金をだしてくるお客様」です。

たとえば以下のような計算、パッと言われてすぐに答えられますか?

簡単な引き算なら問題ありません。

ただこういった「”ひねった”計算」になってくると、すぐには頭が回らなくてアタフタしてしまいます。

もちろん状況にもよりますが、こういった「自分の財布の中の小銭を少しでも減らそう」という意図が見え隠れする出し方をされると、若干の苛立ちを覚えてしまうというのは事実です。

お気づきになっていないかもしれませんが、我々ドライバーは「レジ」を持ち歩いているわけではありません

またドライバー全員がアタマの回転の速い、パッと計算のできる「賢い人間」というわけではないのです。

小銭を減らしたいのは理解できます。

僕もコンビニではやりますから。

でもコンビニには「レジ」があり、我々に「レジ」はありません。

自分でも計算のできないお金の出し方をするのは、どうかお控えください。

まとめ

というわけでまとめです。

今回は「我々宅配業者がレジを持ち歩いていると思っているお客様」についてご説明させていただきました。

あらためてもう一度、我々はレジを持ち歩いているわけではありません。

小銭の計算なんて苦手なくらいです。

だからもし代引きで現金支払いをするのであれば、わかりやすいお金の出し方をしていただけると助かります。

というかオンラインで注文が確定した時点で、事前に代金を用意しておくのが当たり前なんですけどね…。

 

それでは今回はこのへんで。

最後までお読みくださり、ありがとうございました!

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