【宅配雑学】正しい梱包方法と実際の輸送方法を現役ドライバーが徹底解説!あなたの荷物は大丈夫?

2020年9月10日宅配,宅配雑学

梱包について考える

フリマアプリ【メルカリ】の登場により、今では個人の所有物がネットで簡単に売買できるようになりました。

それにともない「企業から個人」への荷物とともに「個人から個人」への荷物が日を追うごとに増えています。

もちろん「梱包」はお客様でしていただくのですが、完璧な梱包ができている荷物はそれほど多くはありません。

荷物を「梱包する」ということについて、ちゃんと理解しているお客様はどのくらいいらっしゃるのでしょうか?

今回は梱包について考えていきます。

この記事の最後には「荷物を送る際に最低でもこれだけはやっておくべき7つのこと」を記載しましたので、ぜひとも最後までお付き合いください。

正しい梱包方法とは?

まずは梱包の意味を理解しましょう。

梱包について調べてみると「段ボールや緩衝材を使用して、荷物が壊れないようにすること」とあります。

あらためて聞いてみると「なんだ、そんなことか」と思う方もいらっしゃるとは思いますが、はたして本当に理解できているのでしょうか?

今ではメルカリの荷物を見ない日はありませんが、段ボールや緩衝材を使っていない荷物を数多く見かけます。

また一番のポイントは「荷物が壊れないようにすること」ですが、これが一番難しいところでもあります。

なぜなら誰かに荷物を送る時に、荷物をそのまま「剥き出し」の状態で送る人なんて基本的にいません。

ほとんどの方はご自身で梱包方法を調べたり、自分なりに工夫して荷物を「補強・梱包」しています。

にもかかわらず、どうして「梱包不備」が発生するのでしょうか?

次の章で詳しくみてみましょう。

【宅配お悩み相談室】ワレモノシールを貼れば大丈夫?現役ドライバーのホンネ、それはただの飾りです!

実際の輸送方法を理解する

梱包の説明を始める前に、まずは「宅配便の荷物はどのように運ばれているのか」を理解しておきましょう。

昔と比べると、最近では荷物を発送できる場所がかなり増えました。

宅配便の営業所はもちろんのこと、大手コンビニや宅配ロッカーでは「24時間」荷物の発送が可能です。

とはいえそれぞれの場所で預けられた荷物は、その日の夕方にいったん最寄りの宅配便営業所に集められます。

そこからあらためて全国各地に向けて発送されていくというわけですね。

いったん最寄りの宅配便営業所に集められた荷物はまず、全国各地の「大まかな地域」ごとに仕分けられます。

それぞれ東北方面、関西方面、四国方面、九州方面といった感じですね。

専用の輸送ボックスにそれぞれの荷物を入れていくのですが、もちろん荷物は「姿も形も大きさも様々」です。

そういう「姿も形も大きさも様々」な荷物が、たったひとつのボックスにごちゃ混ぜで入れられるわけです。

もちろんそのボックスには目一杯、ぎゅうぎゅうに荷物が詰め込まれます。

荷物同士の接触は避けられませんし、荷物を押し込むような形で詰め込むこともけして少なくはありません。

そんな中、紙袋に入れただけの荷物や緩衝材の入っていない荷物がどうなるのか?ぜひ想像してみてください。

例えるならば、ガラス製の食器やグラスを「紙袋」に入れて、そのまま段ボールに詰めこむようなものです。

とうてい「安全」とは思えません。

そしてそれらのボックスは、さらに各地域ごとの「大型集約センター(通称:ベース)」に集められます。

そこでさらに細かく仕分けられます。

そうしてまとめられた荷物を積んだトラックが、各都道府県に向けて走っていくというのが一連の流れです。

けして街中でよく見かける宅配便のトラックが、そのまま現地まで輸送しているというわけではありません。

たしかに積み込みしたトラックでそのまま輸送すれば、荷物が壊れるリスクはかなり軽減できるでしょう。

ただお預かりした荷物がお届け先に届くまでには、少なくても5回以上の「積み下ろし作業」が行われます。

当たり前の話ですが、積み下ろし作業の回数が多ければ多いほど荷物が破損するリスクは増えていきます。

どんなに移動距離が短かろうと長かろうと、基本的にはこの一連の流れに沿って荷物は運ばれていきます。

だから「今回は近いから簡易梱包で」とか「今回は遠いから厳重に」という考え方もまた正しくはありません。

さらに輸送のメインは大型トラックとなりますが、夜中に高速道路を走る荷台の振動はかなり激しいものです。

もし箱の中に何も緩衝材を入れない状態でビン類が入っていたら、走り出して数十秒で割れてしまうでしょう。

そしてさらに、荷物をお客様の自宅まで運ぶ我々宅配ドライバーは「ロボット」ではなく「人間」です。

時には荷物を持ったまま石につまづいて転んでしまったり、荷台で荷物を倒してしまうことだってあるでしょう。

人間にはミスがつきものです。

完璧な人間などこの世にはいません。

ご理解いただけますでしょうか?

お客様がどこかで発送した荷物が目的地に到着するまでには、これだけたくさんのリスクが潜んでいるわけです。

もちろんそれも踏まえて「安全に運べ」という話ですが、もしお客様がご自身で梱包することがあるのであれば、ぜひ頭に入れておいてください。

では最後にもう一度だけ確認です。

その荷物、梱包できていますか?

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結局どうやって梱包すればいいの?

じゃあ結局のところ、どのような梱包をすればよいのでしょうか?

実はこれが一筋縄ではいきません。

ここまで言っておいてこういうのも本当に本当に心苦しいのですが…

「梱包に正解はありません!」

これはどういうことかというと、それぞれの荷物にはそれぞれに合った「最適な梱包方法」が存在するからです。

もし毎回まったく同じものを梱包するということであれば、限りなく「正解」に近づくことはできるでしょう。

ただお店や量販店でもない限り、実際はそうではありませんよね。

だからこそ梱包に正解はないのです。

極論で言ってしまえば荷物が無事に届けば「正解」であり、荷物が途中で破損してしまえばそれは「失敗」です。(もちろん原因にもよりますが…)

とはいえ何も書かないというのもさすがに怒られそうなので、これだけは最低限やっておくべきことをドライバー目線で少しだけ書いておきます。

もしよかったら参考にしてください。

最低でもやっておくべきこと7選!

商品ごとの梱包を心がける!

外箱は「絶対に」用意する!

商品は箱の中央に固定する!

緩衝材はケチらずに使うこと!

封筒やビニールなどの破れやすいもので梱包するのはやめる!

緩衝材(プチプチや新聞紙)に過度な期待をするのはやめる!

荷物の重量と梱包資材の強度は「必ず比例」するようにすること!

 

まとめ

というわけでまとめです。

残念ながら梱包に正解はありません。

「荷物が無事に届けば正解」です。

「無事に届かなければ失敗」です。

先ほども少し触れましたが、荷物が発送されてから到着するまでの間には、何十人という人間が関わっています。

逆にこれだけの人間が関わっているにも関わらず、荷物が無事に届くというのはすごいことだと思いませんか?

輸送途中に荷物が破損してしまい、得をする人間などこの世にはいません。

我々ドライバーはもちろん、この仕事に関わる全ての人間は荷物が何事もなく無事に届くことを願っています。

これを読んでくださる皆様が今後もし「梱包」をする機会があるのであれば、ぜひこの記事の内容を少しでも思い出していただければ幸いです。

 

それでは今回はこのへんで。

最後までお読みくださり、ありがとうございました!

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