【宅配雑学】代引きのメリットとデメリット!お金のやり取りは神経をすり減らしますよね!
宅配ドライバーの天敵「代引き」
インターネットが広く一般家庭にまで浸透したおかげで、ネットショッピングは非常に大きな市場となりました。
野菜や果物はもちろんのこと、今では家具や家電のみならず、宇宙旅行でさえネットで購入できる時代です。
本当に便利な世の中になりましたね。
そんな便利な「ネットショッピング」ですが、商品を購入するためにはもちろんお金を払わなければなりません。
ほとんどのお客様は「クレジット決済」を選択していますが、実際のところクレジットカードを持っていないお客様もまだまだいらっしゃいます。
ではそういう「クレジットカードを持っていないお客様」は、一体どのように支払いをしているのでしょうか?
それが「代引き」と言われる支払い方法であり、我々ドライバーを悩ませる「悩みの種のひとつ」なのです。
結論から言ってしまうと、できることなら代引きでの支払い方法は今すぐにでもやめていただきたいのです。
とはいえそれができれば簡単です。
それができないからこそ、未だに代引きを利用するお客様がいるのです。
今回は「ネットショッピングにおける支払い方法」がテーマになります。
どんな支払い方法があるの?
支払い方法は「販売店」や「宅配業者」によってそれぞれですが、ここでは代表的なものを3つご紹介します。
クレジットカード払い
請求書による振り込み(後払い)
代金引き換え(現金・電子マネー含む)
実はこれらの中では「クレジットカード」での支払い方法のみ、商品を発送する前に支払いが完了しています。
その他2つの支払方法に関しては、まだ支払いが終わっていない状態で商品が発送されるというわけですね。
もちろん「販売店」からしてみれば、クレジットカードによる支払いが一番安全なのは言うまでもありません。
実際に到着する荷物の9割以上はクレジット払い、すでに支払い済みです。
まあ当然と言えば当然ですよね。
そして「クレジット決済」の次に多いのは「請求書」による振り込みです。
いわゆる「料金後払い」ですね。
これは自宅で荷物を受け取ったあとに、自分の足でコンビニや銀行などに行って支払いをするという方法です。
そして最後のひとつが「代金引き換え(以下:代引き)」となります。
これは「商品の受け取りと引き換えに商品代金を支払う方法」です。
代引きではまだまだ「現金払い」をされるお客様が圧倒的に多いです。
というわけでこの忌まわしき「代金引換サービス」について、次の章でもう少し詳しく掘り下げていきましょう。
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ドライバーの「つり銭」事情
さて「代引き」について深掘りする前に、まずはドライバーの「つり銭事情」をご説明しておきましょう。
我々ドライバーは営業所を出庫する時に、必ず「つり銭」を用意します。
先ほども言ったように、まだまだ「現金取り引き」が多いからですね。
その「つり銭」の内訳は「千円札が数枚と小銭のみ」となります。
ここはかなり大事なポイントなのでもう一度言わせていただきますが「千円札が数枚と小銭のみ」なのです。
というのも、あまりにも多額の「つり銭」を持ち歩くのは非常に危険です。
なぜならば「つり銭」というのはあくまでも「会社のお金」だからです。
その日の業務終了後には「売り上げ」とともに、一円残らず返却しなければならない「会社のお金」です。
金額の大小に関わらず「会社のお金」を社外に持ちだすというのは、それだけでも非常にリスクの高い行為です。
過去には宅配ドライバーが路上で襲われるという事件もありました。
もちろん業務終了後に「つり銭」が合わなければすべて自己責任ですし、もし紛失すれば生きては帰れません。
とにかくお金の問題は深刻です。
ホンネで言えば、できればお金なんて持ち歩きたくはないのです。
そんなドライバーの「つり銭」事情を踏まえた上で、代引きの「メリット」と「デメリット」を見てみましょう。
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代引きの「メリット」と「デメリット」
電話一本で簡単に注文できる
お金が手元になくても注文できる
クレジットカード等の個人情報の漏洩の心配がない
支払い後に商品が届かないトラブルを避けられる
荷物を受け取らなければキャンセルできる
代引きの「メリット」といえばやはり、何と言ってもその手軽さです。
テレビの通販番組を見て注文する場合は電話一本ですし、ネットショッピングにしても商品の注文時にわざわざ現金を用意する必要はありません。
クレジットカードの情報を入力する必要もないので、個人情報その他もろもろが流出する心配もありません。
あと最近ではあまり見かけませんが、支払いをしたのに荷物が届かないというトラブルとも一切無縁です。
キャンセルに関してはあまりオススメしませんが、荷物を受け取らなければ簡単にキャンセルできてしまいます。
では続いてデメリットです。
代引き「手数料」が商品代とは別にかかる
受け取りのためには必ず在宅しなければならない
置き配サービス、非対面サービスは使えない
お金のやり取りがあるので受け取りに時間がかかる
おつりがなくてすぐには受け取れないことがある
まず「代引き」の最大のデメリットはやはり「手数料」がかかる点です。
金額は「販売店」や「宅配業者」によって異なりますが、通販やネットショッピングをよく利用するお客様からすると、けして少額ではありません。
また荷物と引き換えに支払いをしなければならないので、受け取る際には必ず誰かが家にいる必要があります。
最近では「置き配サービス」や「非対面サービス」も増えてきましたが「代引き」に関しては対応できません。
さらに「代引き」での荷物の受け取りは、お金が絡むためやや面倒です。
通常の配達なら一件当たり30秒ぐらいで済むのですが、代引きとなるとその何倍もの時間がかかります。
お金をピッタリ用意してくれるお客様は良いのですが、お金を用意していないお客様の方が圧倒的に多いですからね。(もちろんエリアにもよります)
ドライバーは時間と闘っています。
できることであれば一分でも一秒でも早く次の配達に向かいたいのです。
代引きの商品というのは非常に時間がかかる上に、さらにお金を持ち歩く「リスク」まで増やしてくれます。
本当にドライバー泣かせなのです。
代引きを利用するすべてのお客様へ。
「自分で購入した商品の代金ぐらい、事前に用意しておいてください」
【宅配業者からのお願い】
午前中指定の代金引換商品はお釣りを少なめにしていただけると助かります。
午前中の早い時間帯に、3千円未満の商品で1万円札を出されるともうアウトです。
事務所に戻るまでは両替もできません。
私達はレジを持ち歩いているわけではありません。
申し訳ございません。
— ひろい (@hiroyzero) February 5, 2019
まとめ
というわけでまとめです。
オンラインの支払いは断然「クレジットカード」がオススメです。
もしくは振り込み(またはコンビニ払い)でも、特に問題はありません。
お客様にただひとつ気をつけていただきたいのはやはり「代引き」です。
もしやむを得ず「代引き」を利用するのであれば、せめて事前に代金ぐらいは用意しておいてください。
購入後早ければ翌日に荷物が来ます。
配達にいくと「え?昨日頼んだのにもうきたの?早いわねえ」なんて言われますが、今はそういう時代なのです。
代金は商品を注文確定したのち、すみやかに用意しておいてください。
ドライバーからの切なるお願いです。
それでは今回はこのへんで。
最後までお読みくださり、ありがとうございました!
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