【宅配お悩み相談室】ドライバーへの電話と自動受付どっちがいいの?自動受付がお薦めです!

ドライバーへの電話と自動受付どっちがいいの?

買い物から戻るとポストに「ご不在連絡票」が入っていたとしましょう。

このあとはどこにも出かけないので「再配達」を依頼しようと思います。

その方法は大きくわけて2通り。

担当ドライバーの携帯へ直接電話して依頼する

自動受付やインターネットを使って依頼する

皆さんならどちらで依頼しますか?

結論から言うと、僕は「自動受付」で依頼していただいた方が助かります。

ただドライバーによっては「電話がほしい」という者も少なくありません。

今回は現役宅配ドライバーが考える、それぞれの「メリット」と「デメリット」をご紹介したいと思います。

まずは直通電話からいきましょう。

直通電話の「メリット」と「デメリット」

まずは「担当ドライバーへの直通電話」で依頼することによる「メリット」から見ていきたいと思います。

ドライバー直通電話のメリット

コールセンターよりも繋がりやすい

繋がらくても折り返しの電話がかかってくる

配達時間枠よりもくわしい時間がわかる

今現在、荷物がどこにあるのかがわかる

基本的に我々は、お客様からの電話には必ず出るように言われております。

ですので繁忙期や混雑時の「コールセンター」などに比べれば、まだ直通電話は繋がりやすいかと思います。

ただ運転中のみならず、重い荷物を持って階段を上っているような時はもちろん電話に出ることはできません。

でもそういった場合でも、いったん作業が落ち着いてから必ず折り返しの電話をするようにはしています。

また直通電話を持っているドライバーがその日の担当者となりますので、荷物の詳細などを聞くこともできます。

再配達の時間についても自動受付やインターネットによる時間枠よりはもう少し範囲を絞れるかと思います。

もしタイミングさえ合えば、すぐに配達してもらうことも可能でしょう。(これは担当ドライバー次第です)

では続いてデメリットにいきます

ドライバー直通電話の「デ」メリット

忙しい日はなかなか電話がつながらない

忙しい日は折り返しの電話もこない

口調や態度の悪いドライバーも中にはいる

ドライバーの作業時間が奪われる

先ほども言ったように、基本的には電話に必ず出るように言われています。

ただすべてのドライバーが「ちゃんとできているのか?」と聞かれたら、正直言ってできてはいないでしょう。

営業所で作業をしていると、電話が鳴っていても電話に出ない者もいれば、折り返しの電話をしない者もいます。

残念ながらそういったドライバーが実際にまわりにいるのは事実です。

でもこればっかりは仕方ありません。

どんな業界であろうとも、そういう人間は一定数必ず存在するものです。

電話の応対に関しては一応マニュアルはありますが、現場に出てしまえばドライバー任せのところがあります。

すごく横柄な受け答えをするドライバーもいれば、恐縮するほど腰の低いドライバーがいるというのも事実です。

なぜ各ドライバーによってそんなにも対応が変わってしまうのか?

その大きな要因となっているのが【直通電話はドライバーの作業時間を奪うものだから】という現実です。

今は運転中はもちろんたとえ停車中であっても、クルマの中でケータイやスマホを操作することはできません。

もし運転中に電話がかかってきたとしたら、いったん車を停めてエンジンを停止しなければならないのです。

これは作業中でも同じことです。

もちろん「お客様の接客応対中」などは電話に出ることはできません。

突然かかってくる電話に対応するためには、我々はすべての作業をいったん止めなければならないわけです。

「ただ再配達の用件を受けるだけなんだから時間にしたらほんの数十秒でしょ?」なんて思う方もいるかもしれませんが、夕方すぎの時間帯になると1時間に10件近く電話が鳴ります。

そのたびに作業を止めて電話に出ていたら、終わる予定の仕事も終わらなくなってしまうというわけですね。

直通電話はドライバーの時間を奪う!

これこそが最大のデメリットです。

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自動受付の「メリット」「デメリット」

では続きまして「自動音声受付」や「インターネット」を使った再配達依頼について見ていきましょう。

自動受付のメリット

24時間365日、受付が可能

「忙しいから」と断られることがない

操作になれてしまえばすごく簡単

ドライバーに気を使う必要がない

まず最大のメリットは「24時間365日対応」という点でしょう。

たとえどんなに真夜中にヘロヘロになって帰宅したとしても、寝る前に再配達依頼をすることはできるわけです。

仕事やプライベートでなかなか家に帰ってこれない若者でも、寝る前に再配達依頼をすることはできるわけです。

ちなみにドライバー直通電話は19時で受付終了ですのでご注意ください。(19時を過ぎているのに何度も電話をかけてくるのはおやめください)

あと自動受付やインターネットでのお申し込みは、当たり前のハナシですが絶対に断られることはありません。

というのもドライバーに直接連絡をした場合、あまりにも無理な注文は断られる可能性があるからです。

「〇〇時ジャストに持ってきて」とか「あと10分で外出するんだけど…」などのご要望はもう論外です。

また「やり方がわからない」「面倒くさそう」なんて思う方もいらっしゃるかもしれませんが、今はメールやLINEからの依頼も簡単にできますし、QRコードの読み込み等を使えば何ひとつ難しいことはありません。

一度ダマされたと思って「ご不在連絡票」に付属しているバーコードをスマホでピッと読み取ってみてください。

スマホ画面の案内に従ってただ入力をしていくだけで、いとも簡単に再配達依頼が終わっているはずです。

そして最後に、もしかしたらコレが一番のメリットなのかもしれません。

ドライバーに気を使わなくてすむ!

ドライバー直通の電話で再配達依頼をする時って、なんとなく申し訳ない気持ちになってしまいますよね。

その点「自動音声案内」ならドライバーの声を聞くこともないので、ただただ事務的に再配達依頼ができます。

お客様の都合で不在になり、あきらかに留守なのに何回も何回も来てもらうのはさすがに申し訳ないですよね。

では続いてデメリットにいきます。

自動受付の「デ」メリット

指定時間が次の次の時間枠からしか選べない

本当に依頼ができているのか不安になる

お気に入りのドライバーさんの声が聴けない

正直あまりデメリットというデメリットは思い浮かばないのですが、簡単に補足説明をしていきましょう。

大手宅配業者はそれぞれに「配達希望時間帯枠」を設定しています。

たとえば【午前中】【14時~16時】【16時~18時】【18時~20時】【19時~21時】といった感じですね。

お客様が再配達を自動受付またはインターネットで依頼した場合、次の時間枠が最短の配達可能時間となります。

これがドライバーに直接再配達の依頼をした場合、条件とタイミングさえ合えばもっと早く来てくれるかもしれないというわけです。(とは言ってもこれは担当のドライバー次第です)

どうしても早く荷物を受け取らないと「生死に関わる究極の場合」は、自動受付はデメリットになりかねません。

あとたまに再配達依頼ができているか不安になり、同じ荷物で何度も何度も依頼をかけてくるお客様がいます。

そんなお客様へお伝えしたいのは「安心してください。入ってますから」

これは宅配に限った話ではありませんが、一度でもそのサービスを利用して過去にちゃんと荷物が配達されたということであれば、それ以降はよほどのことがない限り問題はありません。

コンピューターというのは我々人間よりも頭が良くて正確なのですから。

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まとめ

というわけでまとめです。

それぞれの「メリット」と「デメリット」をアレやコレやと考察してみましたが、いかがでしたでしょうか?

現役ドライバーの意見としては…

【自動音声・インターネット受付】のほうが絶っ対にオススメです!!!

先ほども言ったように、電話がかかってくると我々ドライバーはそのたびに作業を止めなくてはなりません。

よほど「生死に関わるような急ぎの荷物」でもない限りは【自動音声受付】をオススメさせていただきます。

とはいえまあ結局のところ、ドライバー直通電話の良し悪しというのは「担当ドライバー次第」なんですけどね。

それでは今回はこのへんで。

最後までお読みくださり、ありがとうございました!

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