【宅配業者の本音】老害はもうええやろうがい!現役ドライバーが語る、業界に残る悪しき文化とは?

2021年2月28日宅配,宅配業者の○○

SNSが「世界を変える」

これはなにも宅配業界に限った話ではありませんが、ひとつの業界に長くいれば裏も表も見えてくるものです。

いわゆる「中にいる人間」のみが知る「内部事情」というやつですね。

もちろんそういった内部事情というのは多大な「リスク」を含んでいます。

だから今までそれらの情報が「外部」に漏れることはありませんでした。

しかし現在は少し状況が違います。

今はSNSやインターネットを使えば誰もが簡単に発信をできる時代です。

過去にはアルバイトが気軽に投稿したSNSがキッカケで、廃業に追い込まれた会社もありましたよね。

それだけ今の時代というのは「個人」の発信力が無視できないわけです。

とは言っても、個人の「発信」はマイナスな面ばかりとも言えません。

正しい知識を持って正しい使い方をすれば、自分の仕事や会社について考える良いキッカケともなるからです。

今回はSNSを皮切りにして、老害の引き起こす業界の「悪しき文化」について考察していきたいと思います。

個人情報と「SNSの運用」について

僕は「運送業界」については一般の人より詳しいとは思いますが、それ以外のことはあまりよく知りません。

またひとくくりに「運送業界」とはいっても、会社によってルールも常識も変わってくることでしょう。

今回の記事はあくまでも、僕自身の「経験」が元になるお話です。

それだけはどうかご理解ください。

さてまず最初にお伝えしたいのは「個人のSNSの運用」についてです。

実は我々宅配ドライバーは、基本的にすべてのSNSを禁止されています。

なぜなら仕事の関係上、多くの個人情報を取り扱っているからですね。

これはたくさんの個人情報を取り扱う会社としては当然のルールです。

ここ十年ぐらいの間に「インターネット」は恐ろしいスピードで我々の生活の奥深くにまで浸透してきました。

そのおかげで「個人情報の取扱い」については、多くの企業が頭を悩ませているのではないでしょうか。

今の時代はどんな形であれ「個人情報の流出」となればもう大問題です。

個人情報を取り扱う以上、自社社員を管理するのは当然のことなのです。

ただその管理という部分において、少し行き過ぎた部分があるのではないか?と感じるところもあります。

というのも、我々はSNSを利用しないという「誓約書」にサインをしなければ業務をすることができません。

また噂によると、会社は定期的にエゴサーチをしては自社社員のアカウントを特定し、わざわざそのSNSを通して警告したりしているそうです。

これだけSNSが普及して個人が発信力を持つ時代に「SNS=悪」という構図が完全に出来上がっているわけです。

頭ごなしにすべてを禁止してしまうのは、個人的には「プラスの面」すらも潰している気がしてなりません。

もちろん前述したような「マイナス面」も数多くありますが、とはいっても時代は大きく変化しています。

逆にSNSをうまく利用することによって、驚くほど一気に業績を伸ばしている会社もたくさんあるわけです。

「SNS=悪」としてすべてを禁止するのではなく、別のアプローチでSNSを利用する手はないのでしょうか?

そこのところも踏まえて、もう少し柔軟に変化しても良いのではないかと思う今日この頃です。

まあSNSを使ったこともない「老害」がいるうちは到底ムリな話ですが…。

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「目先の数字を追いかける」業界体質

続きましては実際に僕が過去に経験した「古き悪しき文化」のご紹介です。

ひと言で簡単に言ってしまうとそれは「おなじことの繰り返し」です。

これはたまたま僕の所属している会社の特徴なのか、もしくは運送業界全体の特徴なのかはわかりません。

ただこれは間違いなくこの業界に存在する「悪しき文化」のひとつです。

簡単な例をあげて説明しましょう。

たとえば我々のエリア内に「A社」という大きな会社があったとします。

「A社」と契約ができればかなりの売上が見込めるため、どの業者も「A社」との専属契約を狙っています。

これを上司に相談したところ「今年は売上が少ないから絶対に契約をしてもらえ!」と言われました。

だから我々は「A社」と専属契約を取るために、大幅値引きを提示します。

そうして他社との競合の末、なんとか無事A社と専属契約ができました。

ただし、大幅な値引きをすれば利益が減るのは当然なんですよね。

それから数年後、今度は「利益の少ない会社との契約を見直せ(値段を上げろ)」という通達がきます。

ここで見事にターゲットにされるのが、前述の「A社」なわけです。

とはいえそんなことを言われても、大幅値引きをして契約してくれたA社が納得できるはずもありません。

他社より安かったから契約したのに、今度は「契約を続けるのであれば値上げさせろ」なんて言うのですから。

最終的にはその一件でA社からの信用は完全になくなり、専属契約は解除することになってしまいました。

目の前の数字だけを追った結果です。

ただし、この話はまだ終わりません。

それからしばらくすると、今度は「今年は売上が少ないから新しい契約をとってこい」という通達が来ます。

ただ常識的に考えても、よほどの新興エリアでもない限りそんなに新しい会社がでてくるわけがありません。

そこでまたターゲットにあがるのが、例の「A社」さんというわけです。

恥を忍んで深々と頭を下げた後にまたまた大幅値引きをし、なんとか再契約をしていただくというわけですね。

いかがでしょうか?

こんなことをもう何年も前から、何度も何度も繰り返しているわけです。

これはほんの一例ですが、経費の削減なども同じようなことを数年おきに繰り返しているのは周知の事実です。

あらためて文章にしてみると、この一連の流れはとても「おかしい」ことをしているというのがよくわかります。

自分で言っておきながらもウソみたいな話ですが、これは全て実話です。

もちろん自分がA社の社長だったとしたら「ふざけるんじゃねえ!どのツラ下げてきた!」となりますよね。

でもこの普通じゃ考えられないようなことを、なぜだか数年おきに何度も何度も繰り返しているわけです。

それはナゼなのか?

その大きな理由のひとつが、2~3年おきに繰り返される人事異動です。

現場とお上に挟まれた中間管理職にできることなんてたかが知れてます。

結局は与えられた環境の中で「同じことを繰り返す」しかないのです。

これは本当に悪しき文化ですよね。

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腰かけ仕事は「事なかれ主義」

というわけで先ほども触れましたが、現場のすぐ上にいる「中間管理職」はたいてい数年で異動になります。

そうなるとどうしても「腰かけ仕事」になってしまうんですよね。

もちろん中には本気で現場のことを考えてくれる素晴らしい人もいました。

でもたとえどんなに素晴らしい人でも、逆にどんなに仕事ができない人でも、数年たてば異動なのです。

これでは良い職場環境は作れません。

もちろん不正やマンネリ回避のための人事異動だというのは理解できますが、本当に会社のことを良くしたいのであれば、じっくり腰を据えてやることも必要なのではないでしょうか?

これはお客様に対しても、まったく同じことが言えると思います。

というのも最近のトレンドは、エリアドライバーを固定せず、日替わりで変更するというものだからです。

理由は先ほども述べた通り、現場での不正やマンネリを防ぐためですね。

でもこの制度をとるようになってから、我々ドライバーの中で明らかに「変わった」ことがひとつあります。

それは仕事に対する「責任感」です。

この制度になる前は、それぞれが「専属」のコースを持っていました。

だから必然的に、お客様にも仲間にも下手な仕事はできませんでした。

つねに「自分のお客様」とコミュニケーションをとりながら、自分がそのエリアの「最高責任者」だという自覚と責任感を持って、それぞれが真摯に仕事に取り組んでいたわけです。

それが今となっては出勤するたびに日替わりで、毎日コースが変わります。

となるとやっぱりどうしても「とりあえず今日一日が無事に終わればいいや…」となってしまうわけです。

管理職のみならず、現場も「腰かけ仕事」になってしまうわけですね。

もちろんすべてのドライバーがそうとは言いませんし、エリアによっては担当制のところもあるでしょう。

ただ少なからず、僕の所属している営業所の現状はこの通りです。

いつも顔を合わせるお客様と、笑顔でお話する機会は本当に減りました。

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末端まで情報が伝わらない

最後にもうひとつお伝えしておきたいのが、情報の共有が我々現場までなかなか降りてこないということです。

もし情報が現場まで降りてきたとしても、かなりギリギリの状況です。

ひどい時なんてお客様から新商品について質問されて、はじめてその新商品を知るなんてことすらあるのです。

ただこれはもう理由が明らかです。

従業員の数が多すぎるからですね。

もちろん母体の人数が多ければ多いほど、伝達事項は難しくなります。

とはいえそんなことをいつまでも「仕方ない」とは言っていられません。

結局「お客様に対応するのは誰ですか?」ということを考えたら、どうにかしなければならない問題ですよね。

まとめ

というわけでまとめです。

念のために言っておきますが、僕はこの仕事が好きですし、この会社に入れて本当に良かったと思っています。

でもだからこそ、もっと職場環境を本気で良くしたいし、悪いことは悪いとちゃんと声に出していきたいのです。

いわゆる「老害」といわれる人たちはまだまだたくさんいますが、時代の流れはあきらかに加速しています。

今の時代の波にすら乗り遅れている人たちに、今後さらに大きくなる荒波を乗り越えられるとは思えません。

もう少し現場のリアルな声に耳を傾けてみてはいかがでしょうか?

 

それでは今回はこのへんで。

最後までお読みくださり、ありがとうございました!

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