【宅配業者の嘆き】ただいま電話にでられません!いちいち説明しないとわかりませんか?

ドライバー直通電話とは?

宅配便を利用したことのある人なら、ドライバーに電話で再配達依頼をしたことがあるかもしれません。

不在時にポストに投函される不在票にはドライバーの電話番号が記載されておりますし、ネットで調べれば電話番号はすぐにわかります。

実はこの「ドライバーがお客様と直接コミュニケーションをとる」サービスが始まったのは、今から約15年以上も前のことでした。

それまではもちろん携帯電話自体がそこまで普及しておらず、問い合わせや苦情はすべて「コールセンター」で対応をしていたわけです。

ただやはり現場とお客様の距離が遠ければ遠いほど、サービスの「レベル」は落ちていくものです。

コールセンターを経由することにより遅れがでたり、お客様の要望が伝わらなかったりするわけです。

そこで大手宅配業者はドライバー全員に携帯を持たせ、お客様と直接連絡できるようにしました。

これが「直通電話」の始まりです。

現在では当たり前のように全員がスマホを持っていますが、もちろん15年前とは社会背景も仕事内容もまったく違うわけです。

今回は「ドライバー直通電話」について考察していきたいと思います。

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電話してるのに繋がらない

電話にまつわる問合せで最も多いのが「何回も電話をかけているのに繋がらない」というものです。

お客様としては「できるだけ早く荷物を受け取りたい」「すぐに荷物を持ってきてほしい」わけです。

だからかどうかわかりませんが「何度も何度も間髪入れずに連続で電話をかけるお客様」や「自分の携帯や家族の携帯でとっかえひっかえ電話してくるお客様」がいます。

こういった一連の行動は、我々が宅配業者だからでしょうか?

というのも電話というのは、もちろん相手の姿は見えません。

だからどんな要件であろうとも、電話をかけた時に相手が何をしているかなんてわからないわけです。

自分が電話をかけた時に、もし相手がものすごく大変な状況で電話にでられないのだとしたら…?

一回だけの電話ならまだしも、そんな状況でも何度も何度も間髪入れずに電話をかけるでしょうか?

何度も何度もしつこく電話をかければ、いつか必ず電話がつながるとでも思っているのでしょうか?

このような電話をしてくるお客様は決して多くはありませんが、実際にいらっしゃるのは事実です。

あまり古臭いことは言いたくないのですが、もう少し「思いやり」を持っていただけると助かります。

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なぜ電話にでられないのか?

結局なんだかんだいっても、我々の肩書きは「ドライバー」です。

大前提として「ドライバーは運転していることが多い」というのは頭に入れておいていただきたいです。

けして大きな声では言えませんが、数年前までは運転中でも電話がかかってくれば普通に応対してました。

基本的には「再配達依頼」の電話が多いので、持ち帰る荷物をひとつでも多く減らすためでした。

とはいえ今は勝手が違います。

スマホが普及したおかげで、運転中の「スマホ利用」はいかなる場合も「交通違反」となりました。

もし運転中に電話しているところを警察にみつかれば、高額な罰金(もちろん自腹)と違反切符です。

運が悪ければ一発で「免許停止」になってしまうレベルなのです。

そうなると仕事でクルマに乗ることができなくなり、個人の問題だけではなく仲間にも迷惑が掛かります。

最悪の場合は「自主退職」まで考えなければならなくなるわけです。

だから運転中は電話に出ません。

くれぐれもご理解いただきますよう、よろしくお願いいたします。

また運転中以外にも、電話に出られない状況はけっこうあります。

たとえば運転以外で多いのは「重い荷物を持って階段を昇ったり降りたりしている時」でしょう。

このような状況では電話に出られませんのでご理解ください。

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基本的には折り返します

とはいえ「その時」は電話にでられなくても、手が空いたときには折り返しの電話をしています。

基本的にすべてに対してです。

ですからもし一回目の電話で繋がらなくても、慌てずしばらく時間を置いて様子をみてください。

数十分経っても折り返しの電話がなければ、もう一度ドライバーに電話してもらえると助かります。

我々ドライバーだって人間です。

時には折り返しの電話を忘れてしまうことだってあるかもしれません。

ちなみに、ドライバー直通電話の受付対応時間は「19時まで」です。

たまに「19時以降」に狂ったように何度も何度も電話をかけてくるお客様がいらっしゃいますが、19時以降の電話はトラブルに巻き込まれる可能性が高いので出ません。

15時を過ぎたらもう銀行には電話しませんよね?ということです。

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まとめ

というわけでまとめです。

今回は「ドライバー直通電話」についてお話をさせていただきました。

冒頭でも述べたように、今ではほとんどのドライバーがスマホを持っていますが、もちろん15年前とは「社会背景」も「仕事内容」も「お客様の考え方」も違うわけです。

荷物は増え続けているため、ドライバーが一日当たりに取り扱う荷物量はじわじわ増え続けています。

そして宅配サービスが便利になればなるほど、なぜかお客様の要望も増えているというのが現状です。

個人的にはコールセンターにもっと人材を配備して、ドライバーへの負担を減らしてほしいです。

どちらにせよ、現状この状況がすぐに変わることはありません。

だからというわけではありませんが、個人的に再配達依頼はすべて自動受付でお願いしたいのです。

まあ中には直接電話が欲しいドライバーもいて難しいところですが…。

それでは今回はこのへんで。

最後までお読みくださり、ありがとうございました!

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