【宅配雑学】さおだけ屋はなぜつぶれないのか?いつも暇そうにしてる取扱店の謎に迫る!

さおだけ屋はなぜ潰れないのか?

突然ではありますが、皆さん「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」という本を読んだことはありますか?

この本が登場したのはかれこれもう15年以上も前のことです。

この本は生活の中にある身近な疑問を切り口に、会計学の基礎を学べる本として大ヒットしました。

そこでふと「これは日頃から疑問に思っていたことを解決する良い機会なのでは?」と思ったわけです。

このタイトルにある「さおだけ屋」の部分に「宅急便の取扱店」を当てはめてみたらどうなるでしょうか?

取扱店はなぜ潰れないのか?

今回は街中で見かける「宅急便の取扱店」について考察していきます。

まずはその前に「取扱店」とは何なのか?についてご説明しましょう。

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取扱店とは?

取扱店というのは「宅配業者に代わってお客様の荷物を一時的に預かってくれるお店」のことを指します。

わかりやすい目印はお店の軒先にある「宅急便取扱店」の看板です。

業種は様々ですが「駄菓子屋さん」や「八百屋さん」など、やはり昔ながらの「個人商店」が多いです。

今ではいつでも自分の好きな時に、自分の好きな場所で荷物を送ることができるようになりました。

その代表的な場所が「コンビニ」ですが、言うなればコンビニも「取扱店」のひとつというわけです。

ただコンビニがここまで全国展開する前、宅急便の荷物を出せる場所というのはごく限られたものでした。

宅急便の営業所まで荷物を持ち込むか、ドライバーに自宅まで引取りに来てもらうかの2パターンです。

そこで先輩方は担当するエリア内にある「個人商店」にお願いをし、自分たちの代わりに荷物を預かってくれる場所を増やしていきました。

当時の「宅急便」はまだまだ発展途上中であり、1人でも多くのお客様を増やすために必死だったのです。

また地域の個人商店と良質な関係を築くことにより、ネットワークを拡大するという狙いもありました。

取扱店が増えれば増えるほど、ドライバーはお客様の自宅にうかがう手間が省けるわけです。

その一方でお客様としては取扱店に持ち込みをすることにより「割引」を受けることができます。

そして取扱店はといえば、荷物を預かることで我々から手数料を受け取ることができるわけです。

いわゆる三方良しの関係ですね。

とは言え取扱店の手数料というのは、けして高額ではありません。

あくまでも荷物の個数によって発生する手数料なので、本当に子供のお駄賃程度にしかなりません。

そこで疑問が頭をよぎるわけです。

宅急便の「取扱店」はどうやって生計を立てているのでしょうか?

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取扱店はなぜ潰れないのか?

ここまで読んで「コイツは一体何を言っているんだ?」と思った方も中にはいらっしゃるかもしれません。

だって取扱店というのは元々「自分で商売をしている個人商店」です。

その「商売」で生計を立てているに決まっているではありませんか。

ただひとつ想像していただきたいのが、それらの「取扱店」に今現在はたしてどれぐらいのお客さんが入っているのか?ということです。

実際に僕の担当するエリアにも、いまだに契約を結んでいる昔ながらの取扱店がいくつかあります。

ただ「どれぐらいお客さんが入ってる?」と聞かれたら「お客さんなんて見たことがない」と即答です。

お店の前を通りかかると、いつもの親父さんがニコニコしながら、いつもお店の前に座っています。

その風景もディスプレイも下手したらその品揃えも、何年も変わっていないのではないでしょうか?

かれこれ何年も疑問に思ってはいたのですが、この度この本のことを思い出してやっと謎が解けました。

ここで結論から言ってしまうと「昔ながらの取扱店はいくつもの収入源を持っているから」なんですよね。

たとえばここでひとつ「まちの八百屋さん」を例に見てみましょう。

もちろんその場所で長いことお店を開いているので、近所の常連のお客様は当然いらっしゃるわけです。

市場で安く仕入れた野菜を手数料(利益)を上乗せしてお店で売ることによって、ある程度まとまった収入を得ることはできるわけですね。

これがひとつ目の収入源です。

ただもちろん、八百屋さんの仕事というのはそれだけではありません。

朝早く仕入れた野菜や果物を、市場からの帰りにそのまま近くの小学校や保育園などに配達します。

これらは学校の給食で使用されるので取りっぱぐれもなく、これまた安定した収入源のひとつです。

またそれ以外にも、近所の「飲食店」や「高齢者宅」に野菜や果物を「出前」したりもしています。

これもまた需要のなくならない、大事な収入源のひとつですよね。

さらにさらに最近では、アプリ等を利用して野菜や果物をオンラインで販売したりもしています。

まさか町中にある昔ながらの「八百屋さん」が、そんなことまでしているなんて夢にも思いませんよね。

さて、いかがでしょうか?

実は「個人商店」の多くは、お店を見ただけではけして見えない「裏の仕事」を数多く抱えているのです。

これが取扱店が潰れない理由です。

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まとめ

というわけでまとめです。

この本を読んだことのある人であれば、僕のお伝えしたいことがご理解いただけたかもしれません。

もちろん解釈は人それぞれですが、共通する部分は必ずあるはずです。

では最後に「結論」をもう一度。

取扱店が潰れない理由は、いくつもの収入源を持っているから。

それでは今回はこのへんで。

最後までお読みくださり、ありがとうございました!

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