【宅配業者を装う強盗事件】本物と偽物は見分けられるの?強盗から確実に身を守る方法!
宅配業者を装った強盗事件
先日都内某所で大手宅配業者を装った「強盗事件」が発生しました。
このニュースは被害額も大きく、さらに被害女性が有名人だったこともあり広く報道されました。
すでに実行犯は逮捕されているとはいえ、しばらくは宅配業者を警戒するお客様が増えたのは事実です。
我々ドライバーからすると、ただただ迷惑で悪質でやっかいな事件だったことには間違いありません。
ではここでザックリと、事件の概要を振り返ってみましょう。
事件があったのはとある平日の午前10時30分ごろ、都内にある「高級マンション」でした。
そのマンションに入るためにはまずエントランスでオートロックを開錠しなければなりません。
インターホンが鳴って女性がカメラを確認したところ、映っていたのは大手の宅配ドライバーでした。
返事をすると相手も宅配業者を名乗ったため、女性はすぐにオートロックを開錠し、玄関のドアを開けた状態で待っていたそうです。
でも結果としてそこに現れたのはカメラに写っていた男だけではなく、強盗3人組だったというわけです。
玄関のドアが開いていたこともあり、彼らはいとも簡単に部屋の中に侵入することができました。
その後の詳細については割愛させていただきますが、幸いにも被害女性にケガはなく、その後しばらくして実行犯の3人組は捕まりました。
今回の記事ではこのような強盗事件を防ぐ方法について、できるだけ詳しく説明していきます。
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強盗から身を守る方法
まず最初に考えなければならないのは、場所によってかなり対応が変わってくるということです。
今回はオートロック付きの高級マンションでしたが、オートロックのないマンションやアパート、戸建てとなると話が変わってきます。
ということで今回は、このマンションに住んでいた被害女性が「こうしていれば良かったのでは?」という仮定でお話を進めていきます。
とはいえアパートでも戸建てでも、根本的な対応策は同じです。
最後までお付き合いください。
では始めていきましょう。
まず最初に「インターホンで業者が本物か偽物か見分けることはできるのか?」という点について。
これは正直いって難しいです。
今回の強盗事件においても、実行犯のうち少なくとも一人は某宅配業者の制服を着用していました。
基本的に「宅配業者の制服」はこういった悪用を防止するために、各業者でしっかりと管理されています。
にも関わらず、なぜかネットで売買されているというのが現状です。
たとえ購入はしないにしても、大手宅配業者の制服を手に入れるのは実はそれほど難しくはありません。
だからインターホンのカメラの映像から「ホンモノかニセモノか」の判断をするのは、ほぼ不可能です!
ただ、この時点で牽制はできます。
インターホン越しにその業者さんへ「その荷物はどこからきてますか?」と声掛けしてみてください。
本物の宅配業者であれば、伝票を見ながら面倒くさそうに「〇〇からですねー」と答えるはずです。
もしお客様がに心当たりがあるのであれば問題ありません。
とりあえずは第一段階として、オートロックを開錠してあげましょう。
もしその〇〇に心当たりがなければ、続いて「商品名はなんと書いてありますか?」と尋ねましょう。
本物の宅配業者であれば、伝票を見ながらさらに面倒くさそうに「▲▲ですねー」と答えるはずです。
もしその▲▲にも「まったく心当たりがない」というのであれば、この時点でお断りするのもアリです。
インターホン越しに「心当たりがないので受取辞退をしてもらえますか?」と言うだけです。
たったこれだけで、その宅配業者と直接接触することはありません。
ただし心当たりがないなんて言いながら、荷物をみたら「あーコレか!」となるお客様は多いので、よく考えてからお伝えください。
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玄関前での戦い
もし荷物に心当たりがありオートロックを開錠したら、しばらくして宅配業者がやってくるはずです。
ここでさらに注意してください!
間違っても今回の女性のように、玄関のドアを開けたまま外で待つようなことをしてはいけません。
今回の被害女性はオートロックを開錠したあと、玄関のドアを開けて業者が来るのを待っていたそうです。
いくら荷物に心当たりがあるとはいえ、ドアが開いていたら万が一の時に身を守ることはできません。
オートロックを開錠した後も、もう一度インターホンが鳴るまではジッとお部屋の中で待機してください。
そして再度インターホンが鳴ったら、まずはドアガードまたはチェーンの施錠を確認しましょう。
もしドアに「のぞき穴」があるのであれば、お部屋からじっくりと玄関まわりの様子を伺ってください。
基本的に「宅配便」という仕事は、ドライバーによる1人作業です。
もしそこで玄関先に数人の人影が見えたなら…これは怪しいですね。
その後はさらに用心をして、気を引き締めて対応するべきでしょう。
さて「のぞき穴」を覗いても特に異常はなく、さらにドアガードもしくはチェーンの確認ができたら、玄関ドアを少しずつ開けましょう。
ここで我々「ホンモノ」の宅配業者であれば、ドアを勢いよく「ガッ」と開けるようなことはしません。
いきなりドアを引っぱったり、無理やりドアを開けようとするような業者であれば、それは黄色信号です。
「ドアガード」または「チェーン」をしっかり施錠したまま、落ち着いて然るべく対応をしてください。
ここでも問題がなければドアガードもしくはチェーンはかけたまま、隙間から荷物を確認しましょう。
確実に自分あての荷物に間違いない事がわかったら「そこに置いておいてください」と言って終了です。
あとはその宅配業者が完全にいなくなったのを確認して、自分のタイミングで荷物を引き取ってください。
これで受取完了となります。
安全のポイントは【最初から最後まで「ドアガード」もしくは「チェーン」はかけたまま】という点です。
ぜひ頭に入れておいてください。
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より安全な方法
今回は宅配業者から安全に荷物を受け取る方法でしたが、より確実で安全な方法もご紹介しておきます。
それが「コンビニ受け取り」もしくは「宅配ロッカー受け取り」です。
これは文字通りお客様の自宅ではなく、コンビニや宅配ロッカーで荷物を受け取るサービスですね。
これらのサービスを利用するには各業者の会員サービスに登録する必要がありますが、自宅に強盗がやって来るリスクは確実に減らせます。
じつは「コンビニ」や「宅配ロッカー」での受け取りは、予想以上に便利で快適なサービスです。
だって「24時間対応」ですから。
この機会にぜひご検討ください。
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まとめ
というわけでまとめです。
今回は「オートロックが付いているマンションで荷物を安全に受け取る方法」をご紹介いたしました。
とはいえアパートであっても戸建てであっても「ドアガード」や「チェーン」は付いているはずです。
もし少しでも「怪しい」と思ったらドアガードもしくはチェーンをかならず有効活用してください。
自分の身は自分で守りましょう!