【宅配お悩み相談室】軽貨物やアマフレは稼げますか?やり方によっては稼げる仕事です!

宅配業者と委託業者の関係性

宅配便を利用したことがある人はご存知かと思いますが、最近はいろいろな業者が宅配業界に参入しています。

たとえばここでひとつ「Amazon」の荷物を例にとってみてみましょう。

「Amazon」で購入した商品を持ってくるのは一社だけとは限りません。

「大手宅配業者」の時もあれば「アマゾン専属ドライバー」や「軽貨物ドライバー」の場合などがあります。

今はどこか一社がすべての配達を請け負っているわけではないのですね。

宅配業者の大手と言えば、いまだに「郵便局」「ヤマト運輸」「佐川急便」の3社に変わりはありません。

ただ実際問題として、大手の宅配業者3社だけでは到底さばききれない荷物量が流通しているのが現状です。

そうなると大手の宅配業者はそれぞれ「委託業者」にお願いをして、配達を手伝ってもらわなければなりません。

今回はそんな「大手宅配業者と委託業者の関係」から始めていきます。

※今回はあくまでも僕の所属する会社のお話です。もちろん会社によって違いはありますのでご了承ください。

実は長年のお付き合いです

大手宅配業者と委託業者の関係についてお話しする前に、まずは「委託業者」について説明しておきましょう。

委託業者は2通りに分けられます。

何人かのドライバーを抱えている「委託会社」と、いわゆる個人事業主といわれる「独立ドライバー」です。

大手としてはもちろん「会社」と契約したほうがリスクは少ないのですが、現状はそうも言っていられません。

今現在のコロナ禍の現状としては「委託会社」も「独立ドライバー」もごちゃ混ぜで現場に出入りしています。

それぐらい「宅配業界の人手不足問題」は深刻だということですね。

とはいえこれは、なにも最近になって急に出てきた問題でもありません。

それも踏まえて「大手宅配業者」と「委託業者」の関係をみていきます。

実は「大手宅配業者」と「委託業者」の関係というのは、ずっと前から当たり前のように存在していました。

僕は運送業についてかれこれ20年近くになりますが、当時からアチコチでそういう話は耳にしていました。

繁忙期や年度末が近づいてくると「委託業者」が出入りし始めるのです。

というのも、僕の所属する「宅配業者」は年がら年中「委託業者」と契約を結んでいるわけではありません。

なぜなら「委託業者」を「臨時のスポット要員」としてみているからです。

だから困ったときには「助けてください」と頭を下げ、閑散期になると「契約は解除します」となるわけです。

ズバリこれこそが昔から続く「大手宅配業者」と「委託業者」の関係です。

必要な時だけ呼んで、用が済めばサヨウナラというシビアな関係なのです。

だからこそ「委託業者」が「大手宅配業者」との契約だけで稼げるかと聞かれたら、やっぱり難しいわけです。

もちろん繁忙期や年度末に「短期でガッツリ」稼ぐのは十分に可能です。

ただしその仕事だけでは、安定してずっと稼ぎ続けることはできません。

本気で「委託業者」として独立するのであれば「大手宅配業者」との「つながり」一本では厳しいと思います。

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Amazonフレックスはどうなの?

ここ数年の宅配業界の動きの中でも、個人的に興味深かったのが「Amazonフレックス(アマフレ)」です。

この「サービス」が日本で始まったのは2018年でしたが、最近は本当によく耳にするようになりました。

もともと日本ではAmazonのほとんどの荷物は宅配業界の最大手である「ヤマト運輸」が担当していました。

ただし数年前にヤマト運輸の「はたらき方」が社会的な問題となり、アマゾンとの契約が見直されたわけです。

僕はてっきりこのタイミングで「アマフレ」が始まったものだと思っていたのですが、実はアメリカではとっくに運用が始まっていたようですね。

すでに実績もあるサービスということなので、まずはひとまず安心できる仕事であることは間違いありません。

でははたして「Amazonフレックス」は本当に稼げる仕事なのでしょうか?

僕も個人的に非常に興味のある仕事だったので、インターネットなどを駆使していろいろと調べてみました。

結論としてたどり着いた答えは「ゼロからAmazonフレックスのみで稼ぐのは難しい」という厳しいものでした。

業務内容については「Amazonフレックス」で検索すればたくさん出てくるので、ソチラを参考にしてください。

Amazonフレックス公式サイト

今回この記事で皆さんにぜひともお伝えしたいのは、実際に働いたことのある仲間からの「ナマの声」です。

そんなわけでここではあえて、デメリットのみをご紹介していきます。

まずは仕事を始めるにあたり、自分で配達用の「軽車両」を用意する必要がある

その上で「貨物軽自動車運送事業」を運輸局に届け出しなければならない

配達についてイチから教えてくれる人がいない

ガソリンや車検などの費用は個人負担になる

肝となる「アプリ」が誤作動を起こすことがある

Amazon特有の「突然の契約内容」変更がある

稼げる額には上限がある(約40万)

仕事は「取り合い」になることがある

実はこれらを逆に考えてみると、独立しているドライバーにとっては「手軽に始められるおいしい仕事」です。

つまりあくまでも「副業」として考れば十分「アリ」ということですね。

だってすでに独立しているドライバーさんであれば、上記のデメリットについてはほとんど解決できますから。

だからこそ、まったく「ゼロ」からの副業として始めるには、あまりオススメできる仕事ではなさそうです。

初期費用はもちろんのこと、用意しなければならないものがあまりに多いうえに、実は離職率の高い仕事です。

宅配という仕事はよく「誰にでもできる簡単な仕事です」なんていわれますが、そんなに甘くはありません。

一日中動き回ることができる体力が必要ですし、運転をする以上は事故を完璧に防ぐことはできませんから。

まああくまでも個人的な意見です。

参考までに、ご了承ください。

まとめ

というわけでまとめです。

今回は「委託業者やAmazonフレックスは稼げるのか?」について、宅配ドライバー目線で考察してみました。

もちろん「いくら稼ぎたいのか?」とか「休みはどれぐらい必要か?」などによって条件は変わってきます。

この記事はあくまでも僕の考える「稼げる」をベースにしたものですので、それだけは今一度ご了承ください。

最後にもう一度「結論」です。

委託ドライバーが大手宅配業者との契約のみで稼ぎ続けるのは難しい。

Amazonフレックスをゼロから未経験ではじめて稼ぎ続けるのは難しい。

だからこそ「委託業者として独立したのち大手と委託契約を結びながら閑散期にAmazonフレックスを利用する」というのが最強なのかもしれません。

それでは今回はこのへんで。

最後までお読みくださり、ありがとうございました!

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